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はじめての年金・医療保険


ー保険の基本は社会保険から
 はじめての年金・医療保険―保険の基本は社会保険から (集英社新書)
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はじめに

 日本は類をみない速さで、少子・高齢化社会を迎えた。社会保障制度のあり方も社会の変化に対応させる必要がある。現在、法律改正が繰り返し実施されているのも、こうした背景によるものだ。
 社会保険に関する法律改正は、国民もある程度理解しておく必要があるだろう。なぜなら、我々の生活に直接かかわる問題であるからだ。病気やケガをしたときの医療保険、老後生活費である年金といったものに無関心でいられるはずがない。万一、寝たきりとなったときの介護保険も自分に限らず、親兄弟が世話になることも考えられる。
 
本書では、公的量保険と公的年金を中心に、医療や年金、介護に関する保険を取り上げ、そのしくみを解説している。保険といっても、公的な保険(公営保険・公的保険)もあれば、私的な保険(私営保険・私的保険)もあり、一般の人には理解しがたい。そこで、公的保障、企業保障、個人保障という三つの概念の中で捉えることににた。読者に医療保険や年金についてわかりやすく把握してもらうことを第一の目的としており、専門書としてではなく、実用的見地から述べている。そのため、用語の使い方も日常的なものに変更している。


第一章では、公的保障、企業保障、個人保障の中で、とりわけ公的保障の重要性を述べている。相互扶助、所得再配分といった性格をもつ公的保障の果たす役w利は、少子・高齢社会においては尚更のこと大きい。最近の風潮は、どちらかといえば公的保障に否定的であるが、制度そのものを否定するようであってはならないことを強調しておきたい。その上で、問題点も若干指摘した。
 

 
 第二章〜第四章では、まず社会保険の大枠を捉え、ついで公的医療保険、公的年金に焦点をあて、それぞれの制度を解説している。特に「どのような給付が、いくら受けられるのか」といったより身近で具体的な観点から説明したつもりだ。また、平成十二年四月からスタートした公的介護保険についても、医療との関連性を加味し紹介した。


 本書は、対話形式で進行していく。若い世代をはじめとして、おそらく多くの人が抱いているだあろう公的医療保険や公的年金に対する不満や疑問を登場人物の一人が代弁し、もう一方がそれに答える形式となっている。また図版などを多数使用して、理解の手助けとなるようにした。多くの人がこの分野について正しく理解し、少しでも老後に対する不安が解消されればと願っている。
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